ゴールデンウィークも終わった翌週。元号も変わり、令和最初のツーリングは秩父方面です。
過去に何度か行った事のあるバイク弁当の大滝食堂と、2015年の6月に見送ったままになってたニッチツ鉱山社宅群の散策も一緒に行ってしまおうというプランで、当日は秩父を訪ねるのに相応しい爽やかな春のツーリング日和!
朝9時の集合場所、関越道の高坂SAに向かいました。
今回もバイクはR25。前回のツーリング直後に1000㎞点検を済ませてオイルもR7と同じ銘柄に変えてシフトフィールも良くなり、
更にこの日の前日にようやくハンドルマウントステーとUSB電源とスマホホルダーを装備できたので、今回からはスマホの電池残量を気にせず車体から給電しながらスマホのナビを使えるようになったので、その確認も兼ねた走行となります。
高坂SAには早めに到着しましたが、今回も晴天なのでツーリングのバイクが沢山停まってます。
しばらくすると、新年会以来の再会となるNC700さんが到着!
車体の点検も終えたばかりのようで、初対面となるR25を紹介しながらお互いの近況を話していると、3人目の参加メンバー、レブル500の さとみんが到着しました!
さとみんが前回参加してくれたのは昨年8月のラベンダーツーリング以来。勿論NC700さんとも初対面なので、簡単に紹介してルート説明もして9時を過ぎたので高坂SAを出発します。
まだ少し肌寒い関越道をR25で先導し、レブル500にNC700Sと珍しくホンダ車2台が続き、一気に花園ICに向かいます。
花園ICで下りるとここからは一般道。R140を寄居方面に進みます。
空は日差しが出て来て少しずつ暖かさを感じながら秩父鉄道を横目に長瀞に差し掛かり、荒川を渡ると道の駅みなのに到着。
時刻は9:50。ここでは短めに10時までの休憩としてトイレがてら敷地内の観光案内所を見てみると、中では皆野町イメージキャラクターの「み~な」が出迎えてくれます♪
短い道の駅散策を終えて10時になると再び3台で出発。大滝食堂は11時に開店なので、少し早めの到着を目指してR140を走りますが、片側一車線の国道なので思うように進みません。
R299との交差点も過ぎて西武秩父駅も越えて山間部を荒川沿いに進み、ようやくバイク弁当の大滝食堂に到着!
時刻は11:10。予想以上のバイクと来客数で入口の台帳に名前を記入した時には14組待ち!
3人のバイクはバラバラに停めるのが精一杯で、何とかそれぞれ置き場所を確保するとお店の前のベンチで呼ばれるのを待ちます。
2~3時間待ちになりそうな来客数でしたが、自分より先に記帳していた人達が待ち切れなかったのか、店内での食事からテイクアウトに変更したらしく、順番は一気に繰り上がって3組目に浮上♪
その間に駐車場にも余裕が出て来たので、さとみんのレブルと自分のR25をNC700さんの隣に移動。
それから更に50分程待って店内に入れたのは12:15。
中の券売機で食券を買ってテーブル席を確保します。
NC700さんは黒いタンクのノーマル弁当、さとみんと自分は仮面ライダーとのコラボメニューのサイクロン弁当をそれぞれ注文。
メニューが運ばれて来る間に入口で見たホワイトボードの所に行くと…、
ありました!前回来た時に貼らせて貰ったDivineステッカーが今も残ってます。
その後、テーブルに3人分のバイク弁当が運ばれて来ると、簡単な撮影を済ませて食べ始めます。
さとみんもNC700さんも、バイク弁当は初めて来たそうなのでタンク型の容器に詰められた豚唐揚げ弁当の姿を見る目が興味深そうでした。
サイクロン弁当には白い容器に貼る為のステッカーが添えられていて、ウェイトレスさんがサンプルのタンクを「撮影用に」とテーブルに置いて行ってくれましたが、ステッカーチューンを施すとこのように完成します♪
肝心のお弁当の中身は唐揚げの味も濃くて、見た目の割に量が多かったけど難なく全員完食!
容器はお持ち帰り前提なので、使い捨てのおしぼりで内側を軽く拭き上げたらテーブル横に掛けられたビニール袋に入れてそれぞれバッグの中へ。
食事を終えた3人は再び外に出て出発準備。
バイク弁当の大滝食堂を後にしてR140を更に西へ進み、滝沢ダムの正面に広がるループ橋を渡ると県道210を右折して中津川方面に向かい秩父の山奥へ…。
ここには冒頭で書いた通り、4年前に一度行こうとしてループ橋の手前で協議した末、時間の関係で見送ったという経緯があります。それ以来ずっと心残りだったので今回はそれを完結させる目的もありましたが、あの時一緒に協議した他の5人は誰も居らず、今回の女性メンバー2人も当時はまだメンバーに加入していなかったので、全くの初訪問でレポートに残す為の画像収集が目的です。
一応今回のプランを組んだ時に幾つかの廃墟系サイトに目を通しておいたし、何年か前にすぐ近くまで車で下見に行った記憶もあるので、行ける所まで行ってこれ以上進めない所で写真を撮れればOKと考えて、左手に流れる中津川を見ながら北上して行きます。
すぐ後ろにはさとみんのレブル、最後尾のNC700さんとの位置をミラーで確認しつつ、あまり先行し過ぎないようにトンネルを幾つか抜けて北上。
だんだん道も狭くなり、左側にそびえ立つ崖は落石避けのネットが張られてます。
更に進むと路面のアスファルトも傷んでいてダンプからこぼれた砂利もそのままなので慎重に進み、時折出て来るトンネルも照明設備もない物や、内壁がゴツゴツと歪んだ手掘りのトンネルをくぐってしばらく進むと、採石作業場のような開けた所に出ました。
辺りに停めてある作業用の重機も止まって人の気配がまるで無いのは日曜だからだと思うけど、ここだけ時間が止まったかのような雰囲気…。
これ以上進んで良い物か心配になりながらもナビが示す通りに進み、一旦残り700m地点でバイクを下りて後ろの2人に相談すると意外にも楽しめていたようで、「行ける所まで行こう!」という声。
ここまではまだ撮影せずに来ましたが、最後の緩い登り坂を進むと木製の扉と立入禁止のプレートが!
このニッチツ鉱山、以前は採掘が行われていて多くの労働者が暮らしていたようですが、その後1978年に金属採掘を中止して閉山するも、現在は規模を縮小して石灰石の採掘が行われているという現役の鉱山だそう。
なので、方角的にはR299の志賀坂峠辺りに抜けられそうだけど私有地なのでここから先に進む訳には行かず、引き返す事になりました。
終点が解った事は1つの収穫。付いて来てくれた2人も何故か喜んでるみたいだし、戻りながらこの辺りの風景を撮影して行きたいと打診したら快く付き合ってくれました!
まず終点からバイクの向きを戻り方向に変えて、少し下りると積み上げられた白い石灰石らしき採石物の前で記念撮影。
更に下りて㈱ニッチツ秩父事業所の前に3台を停めると、周辺を歩きながら廃墟と化した建物の外観を撮りますが、
気になったのが頭上に見える錆びた構造物。崖側から向う岸まで続いてそうだけど、吊り橋の跡かな?
その他は石灰石の山、標高を示してると思わしき864mと書かれたプレートや平成19年当時の三峰口までのバスの?時刻表も。
ここまで誰にも会わず、他のバイクが1台素通りしただけで異世界にでも迷いこんだ雰囲気を味わえたので、廃墟散策を終えた3人はそろそろ鉱山を下ります。
来る時に通った手掘りのトンネルをくぐり、鉱山の出入口を通過して戻りますが途中の真っ暗なトンネルは空気も冷たかったので、その先にある公衆トイレの駐車スペースで一旦停まり、2人に「この後通る雁坂トンネルは6㎞以上あって鍾乳洞より寒いから、今の内にもう一枚着ておく?」と尋ねましたが、2人とも大丈夫そうな様子。
県道210を進んで右手に中津川が見える辺りまで戻り、R140を右折で戻ると山梨方面に向かって直進します。
道路標識が示す雁坂トンネルまでの距離も少しずつ短くなり、手前にある幾つかのトンネルを通過しながら走っているとR25の横にさとみんが並走して何か話し掛けて来ました。
路肩に3台を停めると、トンネルの寒さが気になったのか、「やっぱりここでもう一枚着ます♪」との事。
振り返ればその後ろでNC700さんもジャケットを着ている様子。
女子の着替え !?を尻目にこちらはこれ以上着込む衣類を持ってないので、停車位置のトンネルの写真を撮りつつ再出発を待ちます。
2人が上着を着たのを確認して再びR140を進み、料金表の看板が設置された橋を渡っていよいよ雁坂トンネルへ!
このトンネルも何度か走りましたが、一般国道の山岳トンネルとしては日本最長で6625mもあるのでとにかく長く感じる上、トンネル内は夏でも寒いので薄着だと凍えそうになります。
前方の車のペースもゆっくりだったので時間にして5分以上掛かった感覚ですが、トンネルを出ると料金所で3台分の料金をまとめて払い、その先で待ってるさとみんとNC700さんの横にR25を停めると、料金所をバックに記念撮影。
再びR140を走り、緩いカーブを抜けると道の駅みとみに到着。
時刻は14:30。3台を並べて撮影すると、ここで15時まで休憩しようと建物の中に入ります。
入口では懐かしい「ど根性ガエル」のパネルと、中にはスタンプ。
特産品展示販売所の売店で、猪の剥製が見守る中、さとみんはワインを、NC700さんは山菜を購入。
更に隣のレストラン入口にある展示スペースには今も冒険家・風間深志さんの特設コーナーがあって、北極点に到達した時に乗ったバイクやヘルメットが展示され、「エベレストTシャツ」も売られてます。
実はさとみんが風間さんのファンだそうで、今年のSSTRの参加を断念した事を少し後悔している様子だったので、ポスターの写真だけでもレポートに貼っておきましょう!
道の駅みとみでの休憩を終えたら、後はフルーツラインを通って帰路となります。
通常この方面のプランを組む時はここから柳沢峠に入って奥多摩周遊道路で戻るパターンですが、今回はニッチツ鉱山に立ち寄る為に時間を使ったので奥多摩には向かわず、中央道の勝沼ICまで真っ直ぐ南下します。
ところが道の駅を出発する間際、雨雲が近付いてるとの情報も聞いたので少し急ぎ足でR140を走ります。
が、出発してしばらく走った所で運悪く雨が降り始めました。
土砂降りという程ではないけど、大粒で強めの雨で、西側の上空では雷が鳴ってます。
走りながら途中で雨宿りできる場所を探すべきか、一気に駆け抜けるべきか迷いましたが、後続の2台は付いて来れてるし、前方には明るい空が見えるのでジャケットを濡らしながらも雨雲の範囲から抜けるべく走り抜ける方を選び、R140から県道213のフルーツラインに折れて緩やかな農道をしばらく進み、塩山の辺りに着いた頃には雨も止んで晴れ間が見えてました!
それどころか路面に降った痕跡すら無い…。
塩山から甲州市を抜けると間もなく中央道。R20から勝沼ICに入り、中央道の本線に入ると道の駅で伝えておいた通り談合坂SAまでそれぞれフリー。
R25の横をNC700S、続いてレブル500が走り抜けて行きます。
3台とも排気量は違えど全て並列2気筒エンジンですが、さすがに250㏄では700と500の加速には歯が立ちません。
すぐに視界から遠ざかり、混み始めた中央道の笹子トンネルを抜けたらまたも雨…。
上空を見ると左の奥多摩方向に黒い雲があって降ったり止んだりの状態のまま、16時になったと同時に談合坂SAに到着。
どうやら雨雲を抜いて来たようです。
到着して3人で協議をした結果、せっかく雨雲を抜いたのでまた追い付かれる前に今回はここで解散する事になりました。
給油が必要なレブルとR25はSAのスタンドで給油して、NC700さんともここで別れてそれぞれ帰路に就きました。
帰宅して雨雲レーダーを見ると、無事に逃げ切った事に安心し、持ち帰ったバイク弁当の容器を洗って過去の2つと並べてみました。
こうして見るとサイクロンは帯とステッカーがセットで、最初に入手した白容器とは色も形も微妙に違う事が解りますね。
今回は早めの帰宅になりましたが、秩父のバイク弁当もニッチツ鉱山散策も楽しめて、途中までは春のツーリング日和を満喫できたと思います。
最後の雨だけは誤算でしたが、NC700さんも、さとみんもご参加ありがとうございました!